大型二種 教習13日目
教習おしまい
3種類ある検定コースを全部回って,最終確認です.
第一段階で教わった,鋭角コース,方向転換,縦列駐車,後方間隔も,卒業検定の課題に含まれるので,思い出すように一通り練習します.
概ね上手く走れたと思うのですが,明日への課題のメモ書き
- 街路樹とミラーを何度か当ててしまった.特に路端停車.
- 交差点での右左折の使い分け.
- 細い道での,対向車すれ違い等の対処
1.に関して,
やっぱり街路樹を避けるのが,なかなか難しい.
実際の業務では,やむを得ずにミラーと枝を当ててしまうこともあるだろうけど,
「当ててもいいや~という運転を普段からしている人は,いつか標識や看板にぶつける事故を起こす」
とのお言葉を頂きました.一言一言が重く響きます.
2.に関して,
路上に出たばかりの頃は,所内と同じように後輪を縁石に合わせるようにミラーを見ながら右左折していたのですが,後にそれではダメだと学びました.
重要なのは,曲がった先の道路状況に合わせて,ハンドルを切るタイミングを変えたり,通過速度を変えたりと,右左折を「使い分ける」ことです.
このあたりは,1週間の路上教習では経験が全く足りなくて,
運転士になる方は,事業者での研修や業務を通して,数をこなして覚えていくしかないんでしょうね.
路上は,他車,歩行者の動きに大きく影響されます.明日の検定で,教習中には無かったパターンが起こり,対処できない,というパターンを最も恐れています...
深視力の練習
準中型よりも上位の免許と,けん引には,深視力検査が課せられます.
ザックリ深視力↓
これ,私はとても苦手です.先日の仮免許申請時にも,結果が基準値内に収まらず,何度もやり直しました.
遠近感が掴めてないというより,この機械の見え方が苦手なのかな.
空いてるときは自由に装置を使って練習していいよ,と言われているので,試験場での交付に備えて練習しておきます.
試験場と同じ装置です.
ランドルト環を使ったフツーの視力検査と同じ覗き口から見ます.
ミラーを使った機構になっていて,深視力モードに切り替えると3本の棒が映ります.
試験官目線で見るとこんな感じ.実際に物理的に棒が動いているんですね.
ちなみに,ミラーを使って投影しているので,物理的な動きと被験者に見える動き方は真逆になります.
自分で装置を動かしながら,覗いたときの見え方と,実際の位置を比較し,見え方を確認していきます.30分ぐらいやっていたら要領が掴めてきて,基準値に収まるようになってきました.これで免許交付は大丈夫かな?
最後の夜になりますように.
大型二種 教習12日目
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恐怖の一般車
朝イチで路上に出ます.
休日ということもあり,他車が少なく,スイスイと運転できてしまいました.
楽だけど,これじゃあんまり練習にならない.
「もっと混んでいるときの運転を見てみたいかなぁ」と指導員氏.
休憩を挟んだ後の教習は,他車も多く,実践的な練習ができました.
大型車にとっては,一般車の動きが何より怖いのです.
初日から毎日のようにあるのですが,
軽トラが停止線を越えて止まっていたり,
バスの振り出しをブロックするかのように中型トラックが突っ込んできたり,
こちらが直進しているのにすぐ目の前でミニバンが道路を横断していったり,
と,こちらが冷汗を掻くような出来事が沢山起こります.
バスの運転では,トラブルが起こってから対処するのでは間に合いません.
車線ぴったりで走っているのでハンドルを切ることはできないし,
立っている乗客のことを考えれば急ブレーキも踏めません.
危険予測をして,早め早めに減速しておくことでしか対処できないのです.
二種的な運転
シミュレータ教習で,悪条件下での運転です.
ここでも昨日に続き,プロとして心構えが説かれました.
二種的な運転とは,自分と相手は違うのだと強く意識する運転です.
大半のドライバは一種 = アマチュアです.そういうアマチュアと,二種 = プロである自分が同じだと信じて運転して良い結果になるわけがありません.考えてみれば当たり前ですが,そういう心構えがあるだけでも,運転行動は変わってくるのです.
卒業したら,プロの資格を持つドライバとして,普通車を運転するときでも模範的なドライバになれるように頑張りたいと思います.
大型二種 教習11日目
所内を見渡す.
稼働している様子を1度も見ていません.
中型の,いすゞフォワード.こいつは走っているのを見かけます.
エルガミオが稼働しているのを一度だけ見かけて,そんなマニアックな免許を取る人がいるのか~と思ったんですが,どうやらバス事業者の研修だったようで.
大型は,新型いすゞギガ6台!と,日野スーパードルフィンプロフィア1台です.お金かかってる.
けん引は,稼働してるのはUDコンドルだけかな?手前の三菱ファイターは古そう.
大特は,コマツWA100.
けん引と大特は,普通車用のコースに追いやられているので,教習中にすれ違うことはありません.
私の教習では使ったことがない,大型二種の控車が4台寝ています.
ワンステップの三菱エアロスター,日野ブルーリボンと,いすゞエルガ2台.
教習所のパンフレットには彼らの写真が前面に出ているので,色んな車種を体験できるのかなと期待して入校したのですが,
この4台は,バス事業者から研修の委託を受けたときに使う車両だそうです.残念...
ちなみに,大型二種は近々増車されるそうで,散歩してたら近所の自動車工場で新車が整備されているのを見かけました.
やはり神奈中の中古ですが,いつもの教習車より世代が新しく,
エアサス&ワンステップ車だそうです.
危険予測・コメンタリードライビング
今日は3時限連続のセット教習で,
危険予測シミュレータ → 路上でのコメンタリードライビング → その振り返り
を2人の教習生で一緒に受講します.
シミュレータは毎度お馴染みのパターンで特別なことは何も無く.
コメンタリードライビングは,訓練手法の一つで,見えた危険要因と,それに対処する行動を次々に言いながら運転します.「歩行者!一時停止!」「急カーブ!減速!」みたいな感じ.電車の指差喚呼に似てるかも.
口に出すことで,自分がどのように認知→判断しているのかをチェックすることができるというわけです.
興味がある方は是非お試しを.
夜間教習シミュレータ
路上初日に思いっきり夜間運転をしているのですが,一応教習項目としてシミュレータで夜間教習をやらねばなりません.シミュレータでの運転は,ビデオを見る座学と同程度の効果しかないような気がしますが…
それよりも,指導員氏による補足説明の方が勉強になりました.
学科免除の私は,安全運転への教えを説いてもらえる時間が少ないので,真剣に聞いていました.
大型二種を取るにあたり,試験場での一発試験か,教習所に通うか,迷いました.
一発試験は難易度が高く,手間も掛かりますが,教習所に通うよりは安く抑えられたでしょう.
しかし,二種免許保持者としてのプロマインドは,教習所でなければ学べなかったでしょう.これを糧に生涯無事故でいけたなら,この教習代も決して高くはないはずです(と自分に言い聞かせる).