卒論・修論を書く人のためのLaTeX入門
はじめに
周りにLaTeXを使う人が全くいなかったので,勉強してみました.
※少しずつ更新予定
LaTeXを使う人は全員持っていると言っても過言ではないらしい(?)です.
LaTeXの基本的な使い方,仕組みに関しては,この本を読めば分かります.
ちなみに,この本の第1刷を技術評論社の電子版を買ったところ,
第2刷が発売されたときに無料でアップデートが貰えたので,
紙版よりもお得感がありました.
インストール
TeX Live 2017 をWindows10にインストールしました.
上の書籍を購入すると,技術評論社のwebサイトからダウンロードできます.
(紙版の場合,第2刷以降でTeX Live 2017のインストールDVDが付属します.
第1刷の付属DVDにはTeX Live 2016が入っていますが,
TeX Live 2016では,後述のjsreportが使えません.)
テンプレート
こちらより拝借
http://chem.tf.chiba-u.jp/gacb10/memo.files/latex/latex.html
使い方も丁寧に書いてあり,初心者でも読めば分かります.
これをベースに,自分の用途(機電系の学位論文)に合うようにアレンジしました.
変更点
jsbookのreportオプション → jsreport
TeX Live 2017より登場したドキュメントクラスです.
エディタ
Vimとかも調べてみましたが,
初心者なので,当面は大人しくTeXWorksを使うことにしました.
上のTeX Liveを入れれば付いてきます.
使い方
「ヘルプ」→「A short manual for TeXworks」
から見られます.
Tab補完
TeXworks/使い方 - TeX Wiki
¥+キーワードの一部+Tabキー → LaTexコマンドの候補が現れます.
x+ギリシャ文字の一部+Tabキー → ギリシア文字の候補が現れます.
ショートカット
デフォルトのショートカットは以下にある通り
http://ex.osaka-kyoiku.ac.jp/~fujii/EX/texworksMANU.html#4
オリジナルのショートカットも登録できます.
「ヘルプ」→「設定の管理」で,
「データ格納先」のフォルダへ飛びます.
\texworks\configurationフォルダ内に,
「shortcuts.ini」というファイルを,適当なエディタを使って作り,
そのファイル内にコマンドを書き込めば,オリジナルのショートカットを指定できます.
例えば,F5でタイプセットできるようにするには,
actionTypeset = F5
と書けばOK.
その他のコマンドは,上記「A short manual for TeXworks」の,
「A Customizing TEXworks,A.2 Keyboard shortcuts」の項に載っています.
一応,GitHubにもshortcuts.iniを載せています.
github.com
図の貼り込み
MATLABのfigure
eps形式で保存し,Adobe Acrobatを使ってpdf形式に変換してから,本文に貼り込みます.
epsからpdfに変換する際,キャプション等に斜体を使っているとフォントが崩れることがあるので,
その場合にはAcrobat上で修正しておきます.
PowerPointで作った図
(追記)
最近は,PowerPointの「ファイル」→「エクスポート」→「PDFの作成」から,PDFを作成し,
必要に応じてAcrobat等でトリミングし使っています.
(以下,過去やっていた方法のメモ)
対象の図をグループ化して,右クリック→「図として保存」から,emf形式で出力します.
その後,Draw Freely | Inkscapeを使ってeps形式に変換.
最後にpdf形式に直して保存しておきます.
qiita.com
表の作成
エクセルで作った表をLaTeX形式に変換してくれる,「Excel2LaTeX」が便利です.
一式をダウンロードし,
Excel2LaTeX.xlaをエクセルで開きます.
そこに表を作成した後,
「アドイン」→「Convert Table to LaTeX」をクリックすれば,
LaTeXの記法が表示されるので,
それをTeXworksにコピペすれば,表が作れます.
「Convert $^_\」からチェックを外しておけば,TeX記法の数式も入れられます.
完成した表はこんな感じ↓
参考文献の管理
BibTeXを使って管理.
詳しくはこちら.
http://chem.tf.chiba-u.jp/gacb10/memo.files/latex/latex.html#sec-6
「reference.bib」ファイルを編集し,
本文中に¥cite{} を用いて参考文献のラベルを貼ったら,
タイプセットに使うエンジンはここで切り替えます↓
なぜこうした操作が必要かについては,上記の書籍188頁以降に書かれています.