MATLABで自分用の設定を保存する
はじめに
jp.mathworks.com
MATLABを利用する際,startup.mという名前のファイルを作り,
初期作業フォルダー上に置いておけば,
MATLAB起動時に自動的にstartup.mが読み込まれ,そこに書かれた設定が適用されます.
私は,パスの追加,figureの設定など,
いつも使う設定をまとめて startup.m に記述し,利用しています.
作成にあたっては,以下のページを主に参考にし,アレンジしました↓
ichiro-maruta.blogspot.jp
初心者によるMATLABメモ|起動時にデフォルトカラーなどを設定する (起動時にスクリプトを実行)
MATLABコード
%% 自作ライブラリの追加 % (自作関数などを,起動フォルダ下のmy_funcフォルダ内に置く) addpath(genpath('myfunc')); %% 色に関する設定 % プロットの色を指定 % (plot関数などで色を指定しない場合,順番に以下の色が使われる) co = ... [255, 0, 0; % 赤 0, 0, 255; % 青 0, 128, 0; % 緑 222, 125, 0; % 茶 204, 8, 204; % 紫 255, 0, 255; % マゼンタ 64, 64, 64]; % 灰色 set(0,'defaultAxesColorOrder',co/255); % Figureウインドウの色(白に設定) set(0, 'defaultFigureColor',[1 1 1]); % Figureをコピーしたときのプロットボックスの色(透明に設定) % (PowerPointなどにFigureをコピーした際に,プロットボックスが透ける設定) set(0, 'defaultAxesColor','none'); %% フォントの設定 % グラフ軸のフォントの設定 set(0,'defaultAxesFontSize',11); set(0,'defaultAxesFontName','times new roman'); set(0,'defaultAxesXcolor','k'); set(0,'defaultAxesYcolor','k'); set(0,'defaultAxesZcolor','k'); % テキストのフォントの設定 set(0,'defaultTextFontSize',11); set(0,'defaultTextFontName','times new roman'); set(0,'defaultTextColor','k'); % プロットの線幅 set(0,'defaultLineLineWidth',1); % 軸の線幅 set(0,'defaultAxesLineWidth', 1); % 凡例のフォント設定 set(0,'defaultLegendFontSize',11); set(0,'defaultLegendFontName','times new roman'); %% Figureのスタイルの設定 % 常に grid on set(0,'DefaultAxesXGrid','on'); set(0,'DefaultAxesYGrid','on'); set(0,'DefaultAxesZGrid','on'); % 常に box on set(0,'DefaultAxesBox','on'); % グリッドラインの透明度( 1 は不透明,0 は完全に透明) set(0,'DefaultAxesGridAlpha',1); % グリッドラインのラインスタイル set(0,'DefaultAxesGridLineStyle','--'); % Figureの保存時に,ウィンドウでの表示サイズのまま保存する set(0,'DefaultFigurePaperPositionMode','auto'); % ウィンドウのサイズ変更を有効化 set(0,'DefaultFigureResize','on'); % startup.m が動いているか確認するための表示 slCharacterEncoding('Shift-JIS') currentCharacterEncoding = slCharacterEncoding() clear;
下記のGitHubリポジトリにも載せています.
github.com
上のコードでは,
figure作成時に,枠を表示しグリッドライン等をはっきりとした黒色で表示するように設定しています.
(デフォルトでは,灰色で表示されてしまい,私の用途には合いません)
以下が,デフォルトの状態のfigureと,
startup.mを使ったあとのfigureの比較です.
その他
グラフの設定に関しては,用途や趣向によって設定が様々あると思います.
set(0,'Default <プロパティ名> <値名>','<値>');
と記述することで,figureの外観等を一括で制御できます.
プロパティ名と値名は,Mathworks社のヘルプで見つけられます.
グラフ等を描くのに必要な値は,このあたりでしょう↓
https://jp.mathworks.com/help/matlab/ref/figure-properties.htmljp.mathworks.com
https://jp.mathworks.com/help/matlab/ref/axes-properties.htmljp.mathworks.com
また,デフォルトの設定に戻したいときは,
startup.mファイルを消した状態でMATLABを再起動するか,
reset(0)
をコマンドウィンドウに入力すればOKです.
おまけ
色々試して,一番しっくり来たエディタの背景色として,
薄いベージュを使うことにしています
エディタにダークテーマがあればいいのに...
府中試験場での準中型限定解除
はじめに
既に述べた通り,大型二種の教習に通う前に,準中型の限定解除を行いました.
平成19年6月2日から平成29年3月11日の間に取得した普通免許は,
道交法改正により,今年の3月12日以降,「5t限定準中型免許」として扱われることになりました.
運転できるクルマの種類は普通免許だった頃と全く同じですが,
制度的には上位免許への格上げになっています.
限定解除を行えば,ノーマルの準中型免許となり,
より大型の車両を運転できるようになります.
この限定解除を行う方法は2つ.
1つ目は,教習所への入校.
教習時限は所内コースで4時限走るだけなので簡単ですが,
教習料金の相場は8~10万円程度と,かなり割高です.
2つ目は,試験場での限定解除審査の直接受験.
こちらも,試験課題は試験場内コースのみで,
1回の受験にかかる手数料は,わずか3000円です(東京都の場合).
費用を抑えたかった私は,警視庁の府中運転免許試験場での直接受験を選びました.
準中型は今春の道交法改正で新設されたばかりの制度ですので,
まだまだ出回っている情報が限られています.
これから受験される方のために,参考までに簡単な受験記をまとめました.
試験車
普通車と殆ど同じサイズです.限定付き免許でも公道で運転できる車種だと思います.
教習所・試験場での準中型車は,圧倒的にこいつの採用例が多いように思います.
私が受験したときには,まだピカピカの新車の状態で,ギアが固くて大変でした.
コース
場内コースのみで,A,Bコースの2種類です.一応メモってあるのですが,描くのが大変なので簡単に説明すると,
Aコース:直線慣らし走行→速度指定50km/h→クランク→S字→右バック方向転換
Bコース:直線慣らし走行→速度指定50km/h→左バック方向転換→クランク→S字
クランク,S字,方向転換はいずれも普通車と共通の場所で,
A,Bコースで違う場所になります.
受験申込
新しい免許を取るのとは違い,限定解除審査となるので,
申請書は小さい簡素なものになります.顔写真は不要です.
私が申請したときは職員さんも慣れておらず,
間違って併記用の申請書を渡されました(笑)
適性検査ですが,通常の視力検査に加えて深視力検査があります.深視力が大の苦手な私は,このときは特に上手くいかず,再検査になってしまいました.
再検査は,別室で,実際の棒を使った装置でやります.こちらの装置の方が圧倒的に見やすく,一発で合格になりました.試験官曰く「全然問題ないね」.
遠近感よりも,あの特殊な機械への慣れの問題な気がします...
深視力の詳細↓
試験日は,準中型仮免と共通枠で,平日の8:30~ または 13:00~です.
予約機で日程を確認しましたが,
大特やけん引よりも多く試験日が設定されていたような気がします.当時は制度が始まったばかりということもあってか,他車種と違い,曜日固定ではなかったと思います.
走り方のポイント
準中型に限った私見.
- 右左折は超ゆっくり
- 交差点では,内側後輪と縁石の間隔が空かないように,ミラーで確認しながらゆっくりハンドルを回す
- クランク,S字,方向転換等への進入は,十分に直進して頭を突っ込んでから,一気にハンドルを回す
- ギアは,発進時は2速,速度指定50km/hは4速,それ以外は3速で走れる
法規走行・安全確認は,他車種と同一です.徹底して下さい.
トラックの基本的な運転操作については,技能教習の教本で確認しましょう.
教本を持っていない方は,こういう本が良いと思います↓
試験日程が限られているので,平日に受験日を多く確保できない方は,休日にレンタカーで2tトラックを借り,車体感覚に慣れておくのも手かもしれません.
限定付き免許でも,試験車と同じサイズのトラックが借りられます.
例えばニッポンレンタカーなら,「T-Cクラス」が試験車と同じサイズです.
ハイエースや日産キャラバン等でも,車体感覚は似ているので練習になると思います.
実際に受験してみて
私は結局,3回も不合格になりました...
私の場合,最大のポイントは,右左折でした.
1回目の受験では,交差点での右左折時に縁石から離れすぎている,大回りだと指摘されました.
それを意識しすぎて,2,3回目では,クランク進入時に接輪する等,曲がり角でのハンドルの切り方が早くなりすぎました.
なかなか予約がとれず,受験間隔が空いてしまったことも敗因だと思います.
4回目は上手くバランスが取れて,合格となりました.
合格すると,免許証裏面にスタンプが押されます.
免許証表面の「普通」の表記は,次回更新or併記までそのままです.
手軽&実用的な免許ということもあってか,受験者は多かったと思います.
普段からトラックに乗っている人にとっては簡単な試験なようです.合格率も高めな印象を受けました.
一発試験のなかでは,大特と並んで簡単な部類に入ると思いますので,興味のある方は是非どうぞ.
追記(2018/1)
昨秋,知人が府中の準中型限定解除を受験してきたそうで,情報を頂きました.
当記事も参考にしたというお声を頂きまして,ありがたい限りです.
普段から普通車(MT)を運転,
ハイエースの運転経験あり,
別車種で府中での受験経験あり,
で,3回目での合格だったとのことです.
この時点(2017年秋)では,
- 試験実施は週2回
- 2,3日後の試験でも予約できる程度の埋まり具合
という状況だったそうです.私が受験した制度開始直後に比べると,
かなり空いているようです.
大型二種 教習 後記
免許証交付
学科免除なので,申請書を記入し,手数料を納め,適性検査を受けて,写真を撮ったら手続きは完了です.
手数料支払いで申請書を見せると,「すご~い,たくさん埋まってる~」と窓口氏.
懸念していた深視力は,一発で合格しました.練習した甲斐がありました.
今春の準中型新設により,普通が準中型表記へと切り替わり,
さらに表示枠が不足するため,けん引とけん引二種がまとめられて「引・引二」になっています.
これにて大型二種の取得完了です.
バイク以外の全ての自動車を運転できる免許が出来上がりました.
おわりに
連日運転していたら流石に飽きるのではないだろうかと思っていましたが,
毎日毎日,常に新たな発見の連続で,振り返ってみると充実した2週間になりました.
また,合宿でみっちり教習漬けになったことで,どうやったら安全運転を実現できるのか,プロドライバとしてのマインドをしっかり叩き込んでもらえたように感じます.
これからは,同乗した人に,お金を払ってもよいと感じてもらえるような安心・快適な運転を目指していきます.
参考資料
大型二種を取るにあたり参考にさせて頂いた資料.
◆ 徳大寺有恒のクルマ運転術 アップデート版
クルマを運転する全ての人に読んでほしい一冊です.
安全運転のコツが詰まっています.
一つ一つの技術は簡単で基本的なことばかりですが,
路上でちゃんと実践できている人は決して多くはないと思います.
合宿教習に行く前から,運転する前にはサッと目を通して,
読んだ内容を意識しながら運転するように心掛けていました.
◆ 「プロドライバー」の教科書
小さな運送・物流会社のための 荷主から信頼される! 「プロドライバー」の教科書 (DO BOOKS)
- 作者: 酒井誠
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プロドライバとしてのノウハウを体系的に学べる数少ない資料だと思います.
本書は,これまで業界で当たり前だった「先輩や仲間の見よう見まねの運転」に対して警鐘を鳴らしており,
初心のトラックドライバが正しいノウハウを体系的に学べるように構成されています.
業界に縁がない一般人の私にも読みやすく,為になる内容ばかりでした.
トラックドライバを対象に書かれていますが,バスドライバも目指すべき方向は同じはずです.
◆ 2D自動車シミュレーター
ブラウザ上で動かせる,簡易的な運転シミュレータです.
「スタート」→「車種・コース変更」で,バスの運転ができます.
前輪舵角の様子が見えるようになっているので,
右左折やバックの大まかなイメージを掴むことができます.
大型二種を取る気がない人でも,「バスってどんな動きをするんだろう?」と興味を持った方は,気軽に試してみて下さい.
◆ 普通免許を取らずに普通車を運転したい
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/t-wata/menkyo/bus.html
「大型二種」で検索するとすぐ出てくるので紹介するまでもないでしょうが,
とても詳しく書かれた,一般人による大型二種の教習体験記です.
大型車特有の動きなどが図解されており,とても役立ちます.